Feb 26, 2008

カンボジア:都市と地方の格差が広がる

カンボジアは、プノンペンの開発などで近年、大きな経済成長を果たしている。一方で、国連の世界食糧計画(WFP)の最近の調査によると人口の35%(460万人)が1日1ドル以下で生活する貧困層である現実もあり、特に都市と地方の経済格差が進んでいるという。

【バンコクIPS=マルワーン・マカン・マルカール、2月18日】

 プノンペンの空が大きく変容する。韓国の企業がカンボジアの首都に超高層ビル2棟を建設する計画を正式に発表した。42階建てのゴールドタワーは2011年に、53階建てのもう一棟はその翌年に完成する予定である。

 2006年に11%、2007年には9%の経済成長率を示したカンボジアに、新たな発展のシンボルが加わることになる。「プノンペンポスト」紙による と、超高層ビルの建設計画が目白押しだ。だがカンボジアの開発はプノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルの3都市に集中し、1400万人の人口の 80%が住む農村部は取り残されている。

 国連の世界食糧計画(WFP)の最近の調査によると、カンボジアはいまだに食糧不足、栄養失調で苦しんでいる。人口の35%(460万人)が1日1ドル以下で生活する貧困層であり、そのうちの90%が農村部に住んでいる。

 たとえばシェムリアップは数年で次々と豪華なホテルができて、14世紀以前に造られたアンコールワットなどの名所に観光客が飛行機で訪れて急成長している。だが観光収入が都市の境界を越えることはない。25キロ離れれば教育もなく職も得られない人々が貧困に喘いでいる。

 ユネスコの世界の教育に関する報告書「グローバルモニタリングレポート2008」によると、カンボジアでは小学校の留年率が最も高く、24%だった。またカンボジアとラオスは幼児の保育および教育の普及率が東南アジアで最も低く、就学前に教育施設に通う3~5歳児はそれぞれわずかに9%、8%だった。

 世界銀行もカンボジアの貧困削減の努力は認めながら、貧富の差が問題であるとしている。富裕層の購買力は45%高まったが貧困層は1%でしかない。アムネスティ・インターナショナルフンセン首相の開発プロジェクトの強引な進め方に警鐘を鳴らしている。開発のために居住地から強制的に立ち退かされ、さらにひどい貧困に陥る人々も多い。

 開発の進むカンボジアの貧困問題について報告する。(原文へ

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